青い空と蒼い山と碧い海

やっぱり私、走るのが好きだ!未来予報ハシレルヤ

南伊豆町みちくさウルトラマラソン100kmにまた参加してきました【大会編】

準備編はこちら

ss774.hatenablog.com

一昨年のレポートはこちら

南伊豆町みちくさウルトラマラソン100 kmに参戦してきました:レース編 - 未来予報ハシレルヤ

結果

100 km, 10時間51分34秒, 総合5位, 年代別1位

出走まで

2:45分起床。

朝ごはんはセブンのみたらし団子3本。とにかく炭水化物の摂取を意識する。

そこから体の各所にプロテクトJを塗ったり日焼け止めを塗ったりしていたら、すぐにバスが来る時間に。ドナドナ〜。

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暗い中にスタート地点の照明が輝いている風景を見ると、今年も始まるんだな、とワクワクする。

ダイナミックストレッチでアップしたり、トイレを済ましたりしていると直ぐ5:00に。

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スタート。

レースについて

考えていたこと

今回の目標としてサブ11、つまり11時間以内でのゴールを掲げていた。もし達成できれば、一昨年は13時間切りがギリギリだったから、2時間もタイムを短縮することになり、大きな進歩だ。

その為に必要なペースとして、5'50" ~ 6'00"前後で平地を走り、登りは勢いに任せる、というように考えていた。結局、登りのスピードはどうやっても斜度に影響されるので細々と考えていてもしょうがない。また、心拍として序盤は110~120程度で走ろうと考えていた。が、蓋を開けてみると120~130程度でやっても全然なんとかなったので、次回以降に活かしたい。

また、強く意識していたのは1時間あたりエネルギーを250 kcal, 水分 500 ml以上, 2時間おきに電解質タブレットを摂取することだった。その為に、エイドのたびに血眼で炭水化物を探し、水とスポーツドリンクをとにかく飲んでいた。低血糖状態, 脱水状態, 電解質異常が存在すると、実際にはまだ走れるのに、まるで走れないかのような錯覚を覚えてゆるゆるとスピードダウンしてしまう。辛く感じている時に、何か補正可能な原因は無いか?と考えることは非常に重要。そこまでしても最後は本当の意味で脚がなくなり走れなくなってしまうんですけどね……。

レース内容

スタートから

最初はみんなキロ5くらいのペースで走るのですぐ見えなくなる。オーバーペースじゃないかい……?

待って~

まぁ、どんなことがあっても自分のペースを守って走るしかない。100 kmは長いので調子に乗っても良くないからね。60 km地点からが本当の意味でのレースだ、と言い聞かせてスピードアップしたくなる気持ちを抑える。

このあたりで同年代くらいの人々とパックになって抜いたり抜かれたり。うーん、誰かと並走するのは、無駄に体力を消耗してしまうから、あんまり好きじゃないんだけどな。

そこから、一条竹の子村へ入る道を間違えないように、google my mapで入念にチェックしつつ走る。

が、ロストが大量発生した一昨年とはコースが変わっていて、どう走ってもロストが発生しないように道が設計されていた。こういう運営さんの小さな改善と工夫のおかげで走れているんだよな、と感じて感謝。

一条竹の子村の登り

距離 4.86km 獲得標高 115m 平均勾配 2.2% 

6:05/km    124bpm    29:35

一昨年は、コースアウトしたからこの登りはバスで運ばれたんだよな。だからこの道は初体験。バスの中で結構斜度があるなぁとか不安になっていた。しかし実際に経験してみるとそこまででもない。

暗がりの中、登りをたんたんと登る、というのが非日常感が強く、楽しい。

とか考えていると、パックになっていた人々は後ろに消えていく。いや、オーバーペースだったんかい!でも、序盤ですぐに作戦を切り替えられるのは素晴らしい。

んで、竹の子村に到着。

目標の為にはエイドに長時間滞在していてもしょうがない。コンポタを一気飲みして10秒くらいで次のコースへ。

トンネルまでの登り

引き続き竹の子村からトンネルまで。ここは斜度がそれなりにあり、一昨年はこの坂を歩いていた。が、今年は一切歩く必要を感じず。というか斜度が下がったなぁ、と錯覚するくらい。

ここで11時間切りへの未来がしっかりと見えてくる。イケる。

大浜~40 km地点まで

本大会における楽しさのピーク。

素敵な海岸線に沿ってひたすら走り続ける非日常。

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このあたりはちょいちょい登りもあるが基本的に真っ平なので苦しむこともない。

むしろ暇になるくらい。

なので、未来の僕らは知ってるよ。を感じながら淡々と動きに集中する。

"未来の僕らは知ってるよ"のop映像のように走る

海岸線を横目に走ること、Aqoursだ。

石廊崎に入る登りの部分もみんな歩いているけど、とにかく歩かない。歩くとペースを刻めなくなる。ストライドが小さくなっても良いから、ピッチだけは保つ。

青野多師ダムまでの登り

そんなこんなで、大きなダメージなく青野多師ダムへの登り道の麓に辿り着く。

そう、ここからみちくさウルトラの本質はここから。

始まる数々の登り道達。(縦軸は標高を示していて、線は上から300, 200, 100, 0 m)
実質ここからが真のウルトラと言っても過言ではない

苦悶の60 kmが始まるのだ!と覚悟しながら分かれ道を右折する

地獄の分かれ道。100kmの部に出場する猛者はここで右折してダム道を登る。

青野多師ダムの登り

距離 4.59km 獲得標高 166m 平均勾配 3.6%

6:36/km 143bpm 30:20

曲がったところからもうゆるゆると登りが始まる。

で2~3 kmくらい進むと、一気に斜度が上がる。

一昨年はこの登りをほとんど歩いていたのだが、今回は少しも歩かず。

というか登り自体もそんなに辛くなく、イケてるなぁ……とか思っていると

パァン!

と超大きな音。それと同時に複数の犬の鳴き声。

え、なんでマラソン大会の当日に狩りしてんの、と恐怖。

誤射される危険があると判断、大声で「人が居ますよ~!打たないでください~!」と叫んでいると、たったったったっ、と凄いピッチで何かが下ってきた。先頭はこんなスピードで降りるの?とか思っていると、カーブの向こう側からそれは姿を現し……

リードが外れて自由になった犬

あ、これ病院行きだわ……と覚悟。

けれども、高校時代のコールオブデューティーの記憶が蘇る!

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そう、犬は飛びかかられてもスティックをガチャガチャすればなんとかなるのである。

が、コントローラーをガチャガチャする準備をしていた僕を犬はガン無視して道を降りて行った。

え?と混乱しつつも引き続き大声を出しながら走っていると、誘導スタッフ。

話をすると、

「あれイノシシ狩りの犬ですよ」

……なるほど。

 

ピークからちょっと下ったところのエイド (青野大師エイド) でアセトアミノフェンを摂取して、更に下る。

アセトアミノフェン……あんまり効かないなぁ。一昨年飲んだイブよりは全然効かないが、多分これくらいマイルドな方が後々良いんだと思う。

青野多師ダムエイド~蛇石麓~天神原まで。やっぱり辛いダムエイドから蛇石麓までの7 km区間

距離 7.13km 獲得標高 289m 平均勾配 4.0%

7:16/km 140bpm 51:52

例年通り、このダムエイドから蛇石麓までの区間かなり辛い区間

遮蔽物がなく直射日光に晒されるのに、エイドがない。

ここで脱水や炭水化物不足が存在するとペースを思う様に上げられないので、しっかりとダムエイドにて水を摂取するべきだった。一昨年も同じミスをやらかしている。エイド位置の把握や復習が本当に本当に重要。

実際、脱水は青野多師の登りから蛇石のバス亭に辿り着くまでの区間で経験したな、と思っていて。

その証拠に全然尿意がなかった。普通1時間も走っていれば尿は多少溜まるはず。

尿が出るとトイレに行くので時間ロスになるという考えは確かに正しいかもしれないが、尿が出ない = 腎臓への血流量が低下している = 脱水が存在している、ということなので、尿が出るくらいが正しいと僕は考えます。

閑話休題

苦しみながらも進んでいると、開業医のクリニックが見えて、なんでこんなところで……?とか色々考えてると、蛇石バス停に到着 。10:55。

一昨年は12:30なので、この時点で1時間35分も速い。素晴らしいね。

で、脱水状態、という読みは正しかったようで、水ガバガバ飲んだら体力が回復した。

天神原~雲見まで、地獄のくだり

距離 5.95km 獲得標高 14m 標高差 309m 平均勾配 -5.2%

5:51/km 133bpm 34:52

ここの登りは何もイベントが発生せず、本当に淡々と登る。後半の登りとしてもまだ2本目なので、今の体力では何かイベントが起こるわけでもない。

というか何も起こらなさ過ぎて逆に退屈なので、脳内でsing shine smile流して、謎に感極まったりしていた。オタクここに極まれり。

天神原からの下りで曜ちゃん痛ジャージの人と遭遇。声を掛けようと思ったけれど、顔見ると余裕が無さそうなので辞めておく。余裕がない時になんか言われてもキレたくなるよね。

で、下っていくと、またも運命の分かれ道。

100kmを走る選ばれし者達は右へ。他の部の人達は左、モンキーベイへ行くことが出来る

100 kmの部は右の道を行かされるのだ……この下りが本当に苦痛。

不整地 + 高斜度で大腿四頭筋へのダメージが尋常ではない。一回一回の接地で微小な筋断裂が起こっている音がする。頭も疲労でやられてきていて、電解質タブレットを入れている袋を取り出すことや、カロリー・水分摂取の計算が億劫になってくる。

しかし、酷い目に遭っているのは僕だけでないようで、先を走っていた人々が走れなくなり、追いつくことが増えてくる。それを見て、1つでも順位を上げてやるぞ、と自分に言い聞かせて辛い脚にムチを入れる。

なんとか辿り着いた雲見エイドでは水を浴びまくり、スポドリを飲みまくり、下ってきた道を登り返す地獄へ。

雲見→モンキーベイ

距離 5.58km 獲得標高 311m 平均勾配 4.0%

7:16/km 140bpm 40:34

ただ、今の自分にとって登りは下りほどしんどくない。やたら下りは長く感じるけれども、登りはすぐ終わった印象だった。

で、登ってる時に

「まだ降りますか!?」と効かれたので

「まだまだです!」と答えると

「ひぇぇぇぇ〜!!」

と良いリアクションして下っていく人。

うん、大丈夫だ、この人は完走するだろうな。とほっこり。

そんな人を見てなんでか励まされて、さぁ、頑張り直すぞ、と気持ちを入れ替え直すが、登りが終わってからの下り坂で脚の痛みが強く出てくる。

それどころか胸の痛みも出てくる。接地や呼吸、腕振りと関係なく痛むので多分不整脈。でもどうしょうもない。なによりも、まっ黄色ジャージ(だったっけ)の人と抜いたり抜かれたりしていて、この人に負けたくないという気持ちが先行していたので、自分の体調は二の次。

大抵、これだけ距離を走ってきて僕に抜かれる人って、本当の意味で体が限界を迎えて、走れなくなって心が折れている人なのだが、この人は強い。何回も蘇る。だから負けたくない。

最後に抜き返した時に「ナイスラン!」と声をかけていただき……返す余裕は無かったが、自分もジェスチャーで返した(つもり)。

競りながらも最後には相手を讃える姿勢。これくらいの精神の強さを持ちたい。

で、モンキーベイ。

エイド直前にメチャクチャガタイの良い猿が居て

(コイツと喧嘩したら負けるな……)

とか馬鹿なことを考えていた。

モンキーベイからアート村の登り

モンキーベイのエイドではまたアセトアミノフェンを摂取。一昨年使用していNSAIDsは腎障害や低ナトリウム血症を引き起こすからリストラした。

そこからはちょっとオフロードを登った後、ガードレールのない道を下っていく。この下りも斜度がおかしい。ここで完全に脚が終了。平地と下りという普段なら楽な道が、苦痛でしょうがないという、非常にレアな状況に置かれることに。

その次の登りは水を飲んでも電解質飲んでも飯食っても足動かない。これは……

距離 4.10km 獲得標高 241m 平均勾配 5.8%

7:53/km 137bpm 32:22

もうマジで走れません……でも、いろいろやりながら誤魔化す。

このあたりから何故だろう、他の部の人が抜かれると頑張ってついてくる、というのが頻発。申し訳ないけど、やっているレースが違うので競らないで欲しい。

もう余裕がないのでイライラしつつ、スピードアップして切り離す。

まさかの登り道の追加、いちのせの登り

で、アート村から下ってくると、知らない登り道に遭遇。え、一昨年無かったよねこの登り?

距離 1.49km 獲得標高 103m 平均勾配 6.9%

7:35/km 134bpm 11:21

待て待て待て、なんだこれは。本当に走れなくなっているので、キレそうになる。

なんか周りに100 km以外の部も含めて人が居なくなるし。単独走は孤独で寂しい。

Last climb (妻良からの登り), ゴールまで

謎に追加された登りをこなした後、子浦のエイドに到着。ああ、一昨年もここで絶望したな。

コースレイアウト表に記されている最後の登りが、きっと、きっと。さっき登った登りなんだろう、と一縷の期待を込めてエイドスタッフに質問。

「確か最後にまだ登りますよね!?」

「ありますよ!」と言われ、

知ってた。

「頑張ります!」と返答。

本当はこのエイドでリタイアしたかったんだけど、残り10 km地点でリタイアするなんてありえない。

というかリタイアしたら坊主。ムリクリ頑張る

距離 1.59km 獲得標高 121m 平均勾配 7.6%

8:34/km 129bpm 13:38

普段ならなんてことない登り。それが、超級山岳に思えて仕方ない。

見ればこの峠、他の部の人もみんな歩いている。そりゃそうだ。最後の最後だもんな。

曜ちゃんジャージの人ともまた遭遇して、ラブライバーとしては声を掛けるべきなんだろうけど、今度はこっちの余裕がない。無理です……

で、ピーク過ぎたところで下りへ。

もう、一回一回の接地が痛みで苦痛。あまりにもしんどくて「ううぅっ……!」と唸っていたくらい。

そして最後のエイドが見えてくる。時計で確認すると7 kmくらいだよね……?

"残り8.4 km"

ここで心が折れる音がした。

あーもうやめだやめ、やめよう!

大会のレビューサイトに距離のことについて、メチャクチャ書いてやろう!炎上しちまえ!

とか考えながら走る。最悪。

あまりにも辛過ぎてマジで泣いてた。

けれども、苦痛に感情を付与するかどうかは自分次第、というのを思い出す。

というか、大会の距離表示間違ってたからサブ11出来ませんでした、って書くんか?それいくらなんでもダサ過ぎでしょ、と。

そこからはなんとかかんとか、キロ5分50秒とか6分くらいのペースで走る。一昨年はここをキロ5で走ってた……(信じられない)

徐々に見たことある風景、温泉街が見えてきて、あと少しで終わりだ!と自分奮い立たせつつ、朦朧としながら進む。

ゴールゲートが見えた。

時計を確認すると絶対11時間切りは出来る。ガッツポーズ。

もっと速い人はいるとか、もっと出来ただろう、とか解釈することは出来るけど、目標を達成したこと、頑張った事など、今回のレースに良い意味付けをするために、とにかくガッツポーズしてゴールをくぐる。

ゴール。途端に両足攣ってその場に倒れ込む。

完走

苦痛に悶えつつも、完走証を貰う。

画像

おお、まさかの総合5位。参加者156名に対して5位なので、上位3.2%に居ることになる。

参加層のレベルは違えど、サブスリーの基準が上位3%だという話なので、かなり近づいてきたぞ。

また、年代別は1位 (こっちは完全に棚ぼただけど、素直に喜んでおきます)。

twitterでもおめでとうをたくさんいただき、感謝。ありがとうございます。

時間帯は違うけれど、なんとなくbrightest melodyの雰囲気がある風景

来年は絶対に参加しない、もういいやと思っているけど、半年後には何を考えているか分からないな。距離100 kmと獲得標高2000 mのコースでは一切の誤魔化しが効かないので、走力をまた試しに来ているかもしれない。

この大会でサブテンしたいって目標もあるし。

反省など

Pain is inevitable, but suffering is optional. 

痛みは避け難いが、苦痛は選択できる。

今回の大会で、その通りだと心の底から思いました。どういうことかというと、痛みという感覚は避け難い感覚なのですが、そこに苦しい、という価値を付加するかどうかは自分次第、ということです。精神論のように見えて案外そうでもないかもなぁ、と最近思います。

誰が最初に言い出したのか、調べた限りでは判明しなかったのですが、ブリジストンアンカーにいらっしゃった西薗元選手がブログタイトルに使用されていて、それが強く印象に残っています。

こうして、自分もこの言葉の真価を感じるところに来たのだと思うと嬉しい反面、まだまだ分かってないんじゃないのかな、とも思います(おそらく分かっていない)

そつ、ラスト10 kmは改善の余地がかなりあります。足がなんとなく動かないだけなのにキロ5分30秒で走るのを辞めてしまっていたり。

確かに脚が終わっていたというのもあるんだが、それよりも痛みに心を支配されて足を動かしていなかった。これが本当に良くない。脚が苦痛を発していることと、それを受容して走れなくなることはまた別の問題。

その証拠に吉祥で残り8.6 kmと言われて (ウォッチの表示と異なっていた)、一気に走れなくなった割に、残り5 kmの表示を見たら走れるようになり、ゴールゲートが見えた瞬間力が戻ってきた感覚があった。 

メンタルを鍛え直し、100 kmとかロングレース、フルマラソンで自分と戦い続ける経験を積んでいけばこういう局面でも走れるようになるんだろうな。頑張ろう。

余程経験があるのでなければ、最初はオーバーペースで入らない。

沢山の人が落下してきたので、これは強く感じます。

おそらく、その人たちも100 kmレースならばそのペースで走れたんでしょうが、この大会、平地ならば120 km走る想定のペースで挑んだほうが良いコースレイアウトです。それくらいにやばい。とにかく序盤(40 kmくらいまで)はスピードを上げない。

水分(と電解質)と炭水化物の摂取はとにかく多めに!

水分。今回、気温が上がり直射日光も照り付けたこともあり、脱水で走れなくなった人がいたであろうことは想像に難くありません。

1時間あたり500 mlの水分摂取を最低限とすると(今回の条件ではおそらくこの量でも足りない)、相当な量を飲まないといけないのですが、これがかなり面倒。

ただ、尿が出ないのは結構危険なサインかもしれません。腎臓への血流量が低下しているサインであり、運動で産出される老廃物を濾過できていないと考えられるからです。 

あと電解質。理想の製品がないので、本来水に溶かして使うべきタブレットを、薬のように無理くり水で流し込んで飲むことをやってました。苦いし変な味するし地獄。もっといい奴があるはずなので、皆さん探してみてください……

炭水化物も1時間に250 kcalとするとエイドで用意されている小さなおにぎりを4-5個食べないといけません。

ウルトラをベストパフォーマンスで走るためには、とんでもない量を食い、飲まないといけないんですよね。しかも最初から。恐ろしい。

もしかしてこの大会はランシューよりトレランシューズの方がいいかも?

この大会、注目されがちな登りよりも下りの負荷の方ががヤバい。登りは物理的な負荷はないけれど、下りは物理的なダメージが確実にあるので。

下りを上手くいなせるのはトレランシューズの印象があります。あくまで印象ですが。誰か試した完走を聞かせてください。

とか言ってたら川内選手がこんなことを書いていた。

川内 優輝 Yuki Kawauchi on Twitter: "過去2回のウルトラマラソン等での終盤の大失速から、 ・ハイペースにならず、Change of Paceが激しい 場合には厚底カーボンだとオーバースペックで、腿へのダメージが大きすぎる気がしていました。 今日の松本は ・ハイペースにならない ・坂と強風とカーブによるペース変動 が予想できました。" / Twitter

まぁ微妙に論点がずれてしまっているけれど、勾配変化のあるウルトラを走るのなら、靴にカーボン入っていないほうが良いかもしれないよ、という提案はさせてください。やっぱりちらほらズームフライとかメタスピードで走っている人を見かけたので……

カフェインあんまり効かない説

どうなんでしょう。

筋力増加の効果を期待するんであれば 4-6 mg/kg取るべきとされていますし、眠くてしょうがないシチュエーションがこの大会で出てこないので、実はいらない……かも?

実際、ジェルに入っているカフェインやコーラに入っているカフェインで必要量は全て摂取してしまったように思っています。

完走率は60%以下

やはり恐ろしい大会だと感じます。完走率6割切るって……

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