南伊豆町みちくさウルトラマラソン100 kmに参戦してきました:事前準備~レース前日まで
はじめに
この記事にて想定している読者層
- アスリート X ラブライバー
- ウルトラマラソンへの参加を考えている初心者マラソンランナー。
特にレース編の記事では今回感じたこと、考えたこと等々や参考になる他サイト様など纏めているので、次回チャレンジする方の参考になればと思います。
※ この記事にはラブライブ!サンシャイン!!のネタが頻繁に登場します。そういったものが苦手な方は視聴をお控えください。
きっかけ
- コロナ状況下でレースが少なくなっている。しかし、何らかの形で自分の練習を表現したい
- ラブライブ!サンシャイン!!にて登場するスクールアイドル、Aqoursの輝く姿を見て自分も何かにチャレンジしたくなった
ということで、伊豆半島突端 (Aqoursの地元、沼津の近くである!) にて開催される、みちくさ南伊豆ウルトラマラソンに参加することにした。
距離には100, 78, 66とあったが、とりあえず100 kmコースを選択した。今の自分にとって、もっとも『チャレンジ』に相当する距離だからだ。
ラブライブ!的には伊豆半島は果南ちゃんがロードバイクで一周している土地であり、Aqoursファンにとってはホームグラウンドであると言っても過言ではない。現に、沢山のサイクリストがAqoursの力を借りて伊豆半島を一周する、イズイチを実行している。そこで、フルマラソンの完走経験がない私でも、Aqoursの神通力を借りることで、100 kmのウルトラマラソンの完走ができると考えたのだ。
そもそもウルトラマラソンとは?
42.195 kmより長い距離を走るマラソン。自転車で言えばブルベ、水泳で言えばオープンウォーターのようなもの。
またウルトラマラソン独自の特徴として、ただ平地を走るだけではつまらないので、コースに山岳が盛り込まれやすい。このため、ただ100 km走るだけではなく山登りが課されたりしている。
ウルトラマラソン自体の完走率はあまり高くなく、天候等のコンディションによっては40%程度になることもあるし、あまりキツくないレースだと70-80 %程度のこともある。
コースレイアウト
上で山岳がコースに盛り込まれることが多いと述べたが、今回の南伊豆ウルトラマラソンはどのようなコースなのだろうか?
RUNNETやブログなどの情報を見ると、以下の様な情報が読み取れる。
- 距離100 km, 獲得標高2100 m程度
- ジャブのように坂道が出現し、脚を削りに来る
- 毎年の完走率は100 kmコースで60 ~ 70%程。
距離100 km, 獲得標高2100 m程度
西の村岡、東の野辺山と言われる程ハードである星の郷八ヶ岳野辺山高原100㎞ウルトラマラソン。同マラソンの獲得標高は2080 mである。
一方、今回僕が参加した南伊豆ウルトラマラソンの獲得標高は2100m程度と知られている。ここから、南伊豆も野辺山と同レベルのきつさと考えても問題なさそう。
※ 最も、南伊豆はジャブのように坂道が連続するレイアウト、野辺山は終盤に長い峠があるので、その性質は大きく異なる。
※ GarminとStravaの記録が解離しているので、感覚的に正しそうだな、と思う方を選択しました。目に見える標高差の大体2倍くらいが獲得標高となる、といういままでの経験です。
実際の記録では、コースアウトも含めてだが100 km、獲得標高2,200 mとなった。
ジャブのように坂道が出現し、脚を削りに来る
以下に示すのは今回の大会コースををStravaにて視覚化したもの。横軸がスタート地点からの距離、縦軸が標高となっている。
コースのポイント:
フルマラソンに相当する距離を走ったあたりから本格的な峠が始まる!まるでツールドフランスのよう。
なので、40 kmでまだまだ走れる!と思ってもそこからが勝負。そこまでは消化試合(らしい)
50 km地点から連続する5つの峠を超えるうちに心が折れてくるはずだ…
当然ですが、この登りを全部歩いて間に合うほど制限時間は甘くないです。なのでどこかで諦めて登りを走る必要があります。
毎年の完走率は100 kmコースで60 ~ 70%程。
みちくさウルトラマラソンの今年度の完走率を大会公式HPより転載。参考までに東京マラソンの完走率は95%前後。
練習量 ギア 経験など
ラン歴は大体一年と半年。
8月:200 km
9月:250 km
10月:236 km, ド平坦のハーフマラソンを90 - 95分程度で完走
⇒ 本来なら10月は300 km走らないといけない計算ではあったのだが……。
特に練習で工夫したことはなく、60 km走は実施できず、最長走行距離も40 kmという体たらくぶりでした。フルマラソンの完走経験はなし。過去に何度か30 km走を実施した程度で長距離への練習はそこまで出来ていないな、という自覚がやはりありました。
やはりウルトラマラソンを良いタイムで走るためには月間300 km以上は欲しい、というのが感じたこと。
ギアはASICS Gliderideを使用した。かなり良い靴だと思っているのだが、使っている人は少ない様に感じた。多かったのはNIKEのInfinity runやHOKAなど。
ぶっちゃけ僕はこの靴のおかげで100 km走っても故障しないで済んだと言っても過言ではない。最強の相棒、というか靴に走らせていただいているので感謝しかない。
レース中ザックに入れるもの
ザックについては、SalomonのADV SKIN 5を使用した。ベストのような形で装備することができるので走行の妨げにならず、必要十分な道具を入れることができる至高の製品であると感じました。以下にザックに入れたものを示します。
- スマートフォン
- スマートフォンモバイルバッテリー and コード
- (精神が厳しくなってきた時のために)イヤホン
- 財布
- コップ
SOFT CUP SPEED 150MLを使用した。
レギュレーションとして受け口がΦ5 cmというものがあったのでわざわざ購入 - エネルギージェルをいくつか
なんとなくカフェイン入りは良いと聞いていたので。実際レース中大いに助けられた。 - ヘッドライト
Ledlenser(レッドレンザー) MH6購入。
100 g以下という重さと、今後トレイルの予定はないので長時間の駆動は要求しないこと、しかし、今後とも使用する機会はあるだろうということで充電池式という部分が強みでした。 - 下痢止め
- イブプロフェン
- ウェットand ポケット ティッシュ
- マップ
ザックのサイドポケットに刺さる給水用ボトルについては、エイドが頻繁にあり、なおかつ季節が秋であるという条件を踏まえて、脱水になることはほぼないだろうと判断して所持しないことにした。:正解だった。まったくいらなかった!
上の内容を全て入れて大体2-3 kgだろうか。正直補給を持ちすぎている感じは否めないが…。まぁ内容が内容だけに腐りはしないので。:むしろ足りないのでは?と走行中心配になるくらいであった。エイドが食いつくされていたので……
レース前
移動手段は東京駅から踊り子で。東京から伊豆急下田までは大体3時間くらい。ゆらゆららと揺られて眠っていると、いつの間にか着いている。
席は団体さんと近く、どうやら彼らもウルトラマラソン参加者らしい。話しかけて情報を……と思っていたが、自分のメンタルがピリついていたので、迷惑をかけるのも良くないし、ただただ会話に聞き耳を立てることにする。
その中、ビール腹の妙齢の男性が『南伊豆は初めてです』などと言っているのを聞いて、えっ、これくらいの人も出場するのか、と、驚く。考えてみれば74kmコースも制限時間は14時間。歩き続けは完走できる。なるほど。うんうん、大会の裾野が広いことは良いことだ。
しばらく話を聞いているが、どうやらこの層には100 km参加者はいないみたいで……残念。( ˘ω˘)スヤァと眠ることにする。
起きたら伊豆急下田だった。
伊豆急下田で降りると空気の違い、雰囲気の違いに驚く。なによりまず暖かい。これ、南国じゃん。心なしか、さまざまな駅前の構造物が南国様の形状を示している。
駅前にデカデカと示される”網元”。がんばルビィ!ぶっぶー!!
今回の訪問が観光目的ならぶらぶらしたい気持ちでいっぱいであったが、今回はマラソン目的で来ているのだ…と必死に自分を止める。刺身とか絶対美味しいじゃん…ううう…
しかし昔は、というか、つい最近までこういった南国の雰囲気が嫌いだったのだが、また、好きになれたのはラブライブ!サンシャイン!!のおかげだろうな。刺身も好んで食べるようになったし。見た人の世界を広げるアニメは良いアニメだと思います。
会場まではバスにて。駅前には既にバスが止まっていた。しかし、あまりにもウルトラマラソン参加者が多かったのでバスが満員となり、仕方なく次のバスに乗ることになる。20分待ち。次は、座れるといいなぁ。岩本さんの本にも出来るだけ歩くな、隙を見て座れ、と書いてあったし…。
そうこうしているうちにバスが来る。なんとか座ることができ、また揺られながら会場まで。バスで会場まではすぐ。
会場で前日手続きを終えて宿泊場所に。
宿泊場所でご飯をいただいて、すこし外をお散歩。会場の近くは星が綺麗だった。
22:00には就寝。3:00起床。
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