5月18日, 才能と努力, 有給30 km走
昨日もネットサーフィンをしていたら、以下のようなツイートを目撃した。
遺伝子ゲー?
そんなこと言う前にトレーニングしろ
今ある時間を、カネを、労力を、人材を、運を、 全てをありったけ注ぎ込んで、競争相手の誰よりも自信持って努力したと言えるぐらい頑張って、 それでも、 どうしても届かなかったときに、初めて使っていいワードだと思うんです。
いつも僕自身が考えている話題でもあり、虹7話で栞子ちゃんが適性の話をしていて、タイムリーだ。ちょっと考えてみたい。
遺伝子という難しい単語を使うと分かりにくくなるが、結局こういった問題は、
なにかを勝ち取る過程において、遺伝子などの先天的要素と努力などの後天的要素、どちらが重要か。
ということになる。
僕は、25年間生きてきた中で、努力し色んなものを勝ち取ってきたこともあり、ずっと努力信者(後天的要素信者)だった。
しかし、ひとつの本に出会って考えを改めざるを得なくなった。
『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?──アスリートの科学』
この本には、目を背けたくなってしまうくらい、遺伝子(と環境)が勝敗を分けると書いてある。
考えてみれば当たり前である。
野球選手になるなら視力は良くなければならないし、バスケ選手になるなら身長が高くなければならない。そういった能力は何が決定するか?
環境の関与もあるだろうが、遺伝によるところが大きい。
遺伝が重要でない訳がないのである。
問題なのは遺伝がどのレベルで重要となってくるか、だ。
たとえばオリンピックで勝敗を分けるのに重要なのか、高校生がスタメンになるために重要なのか。
オリンピックは経験がないので言及できないのだが、幸いなことに高校生の経験はあり、その経験から言えば、スタメンになるためには遺伝的要素に恵まれていないとダメだ。
同じ練習をしていて速くなるやつとそうでない人が居るとすれば、遺伝子の関与は否定できないだろう。
別のフィールドで話を考える。スポーツではなく、勉強を考えてみる。
遺伝子は、学校内でトップになるために重要なのか、学校に入るために重要か。
このフィールドは幸いどちらも経験がある。
前者は圧倒的に努力が重要であり、後者は遺伝の関与もある程度は否定できない。
アイドルではどうだろう?センターになるために重要か、グループに入るのに重要か。
今度はどちらも経験が無いが、センターになるためには営業努力(と運)が重要そうだが、グループに入るためには顔とスタイル、つまり遺伝が重要そうだ。
こうして考えてみると、遺伝子はさまざまな物事の初期の段階で勝負を分けているように見えるのだ。
が、アマチュアスポーツでは淘汰の機構が働かない。好きでやっていることなので当たり前だが。
だから、遺伝子の影響はトップアマやプロレベルとならないと薄いのでは、と考えてしまいがちだが、実際にはもっと初期のレベルで決まっているのではないか、というのが僕の考えたことである。
しかし、これではただの性格の悪いやつになってしまうな……
今日は有給取って30 km走。バカなのか。
暑いとまともに走れんわ pic.twitter.com/WmJhh0q3vy
— な (@k0_nuk1_Azu2) 2022年5月18日
フォームに不快感がある時、ここに力が入ってないから、左右非対称だから……と、
いろんなところに力を入れる足し算による改善を狙いがちだが、
単純に脱力するだけの引き算で解決することも多い。
そうするとスピードも出る。クソ暑いせいで全然だが……