青い空と蒼い山と碧い海

やっぱり私、走るのが好きだ!未来予報ハシレルヤ

2/2 腸脛靭帯炎 ⇒ 完治まで

要点

対処療法:アイシング + ロキソニン湿布

原因治療:接地位置の再検討、足を外側から回してくる癖の修正(股関節柔軟性の獲得)

予防:練習強度の検討、強い違和感を感じたらすぐ練習を中断する

何があったか

2/2 いつものポイント練習, CV強度 2000 m X 4をFlying PBでやろうとし、2本目で脛骨外側~背面にかけて痛みを感じたが、なんとかなるだろうと思いながら続行したところ、終わってレスト走にした瞬間まともに走れなくなった。

なんというのだろう、痛みが走り、その瞬間力が抜けるので、結果としてまともに走れない。

思えば、新しくしたフォーム(自分の中では開眼した!と思っていた)を試したいということで張り切っていた。

しかし、下腿もなんだかがちがちで、仕事で疲れていたのでダイナミックストレッチもせず、上半身の協調性が失われており、そのくせタイムも出過ぎており、道もボコボコしていて、走りにくい道であったのだ。

それでもいつもはなんとかなっていた、という過信からポイント練を決行した。上記要素のどれか1つでも修正していれば怪我はしなかったかもしれないのだが……と後悔しても遅い、後の祭りである。

自宅に帰り、違和感と向き合うため、脛骨外側を圧迫したところ、解剖学的に腸脛靭帯が通過する部分に一致して圧痛……腸脛靭帯炎だ。

経過

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走れるようになるまで9日 (走り始めてすぐに痛みが出るような場合は中断し練習していなかった結果、ここまでかかった)、

jogの量を戻すまでに13日、

ポイント練再開するまでに17日かかりました。

細かいこと

● 腸脛靭帯炎に限らずスポーツ障害を治してく過程では、対症療法 + 原因治療という考え方をして行くべき。

対症療法は非常に重要。痛みが爆発すればトレーニングが継続できなくなる。なので継続できる範囲(=軽度違和感程度)で痛みを抑え込む必要がある。方法としては、アイシング + ロキソニン湿布が良い気がする。他に腸脛靭帯のストレッチも行っていたが、腸脛靭帯のストレッチにはあまり意味が無さそうな印象。腸脛靭帯の緊張は結果であり原因ではない。また、運動直後の入浴は逆に炎症を増悪させるような印象がある。30分くらいアイシングして入浴すると悪さをしないような印象だが。

● 原因治療は、動作の癖を治す事だが、自身の走り方がその障害を引き起こしている理由は大抵のケースでは分からないので(そもそも、分かっているならその走り方をしない)、ぶっちゃけ誰かに見てもらうのが一番早い。なお、ここでいう誰かとは僕のような医療を多少かじった程度の素人ではなく、競技のバックグラウンドと理学療法のバックグラウンドを持っている人。この人達は凄い。自分は幸運にもこういった人の助けを得ることができ、復帰のプロセスを速くできたと思う。また、前半で述べたこととやや矛盾するが、自分で動画を見ることで得られる知識も重要。その意味では為末大学の動画は大変参考になった。

● 誰かに見てもらうのが無理なら自分の走り方を撮影し、エリート選手と比較検討していくのが良いと思うが、真似のしやすい末端の動きに注目してしまい、なんだか違う結果となり別のスポーツ障害を引き起こすだけ、、、な気がする。

僕の場合は、腸腰筋の可動域の低さにより、大腿が外側から回ってくることで接地時にニーイン動作が引き起こされていたこと、重心よりかなり遠い位置での接地の2つが原因にあったと考えている。

● なお、腸脛靭帯炎をやった次の週に逆側のアキレス腱炎を発症した。これらもアイシング + 湿布で対処した。この経験から、腸脛靭帯炎をやってる側の足の接地が遠い→アキレス腱炎を起こした側の足の接地が近くなる、というフォームのクセに気づくに至った。

● 結局、痛みがなくなるまでには大体10日かかり、いつも通りの強度の高い練習をできるようになるまでにはそこから更に1週間かかった。練習を積めなくなってしまい、心肺能力が弱くなってしまったのは事実だが、フォームの矯正により効率的な力の発揮を身に着けることが出来たので、トータルで見ればポジティブなイベントだったように感じている。

● とはいえ、故障しないことが一番重要なので、強い違和感を覚えたら無理に練習するべきではない。ポイント練を完遂することよりも故障しないことの方が重要。